■  エジプトのミイラから発見?!



ピロリ菌には長い歴史があります。ここではそれを少し詳しく調べて、ピロリ菌の大切さ、有効性を考えておきましょう。1875年に、ドイツで初めて、人の胃の中にらせん状の細菌があることを発見しました。顕微鏡で観察して、命名されましたが、詳細な報告は出ておりません。それに続いて、肉食動物にも、あるいは、犬の胃の中にも、さらに1899年には、ポーランドでも人の胃の中にらせん状の細菌が発見されました。この1899年の発見者、ウォーレリー・ジャワスキーは、この細菌をビヴリオ・ルギュラーと名付けたのですが、ここで初めて、胃疾患との関連性が語られたのです。

ところが、ピロリ菌はエジプトのミイラからも発見されたほどにふるくから人体にあったのです。これを見ても、以下に古い時代から、人の体にはピロリ菌が存在したか、わかりますよね。その後、1906年には、ケリネッツを中心とした研究者らが、胃癌患者の胃粘膜にらせん菌がいることを発見しています。ただし、当時は、この細菌を培養する技術が十分ではなく、研究は途絶えているのです。

その後、1920年代に尿素を二酸化炭素とアンモニアに分解する酵素のウレアーゼが、皮膚膜で活性化されていることを発見しましたが、これがピロリ菌の力だとは気がつかなかったのです。その後も、あちこちでピロリ菌の発見がなされ、胃の中の細菌と胃疾患との関連に関心が集まりましたが、一方、この研究に異を唱える医者も少なくなかったのです。こうして、1954年、胃内部の細菌の存在を否定する医者も出てきました。

ここで、この細菌をさらに良く調べようとする気風も持ち上がり、細菌学の先駆者といわれるロベルト・コッホの「コッホの法則」に順ずるようになったのです。つまり、実際に発病している人といない人での細菌の有無を調べる、あるいは、実際にこの細菌を投与する形で、症状を調べたのです。その結果、アメリカでは、1000の生体らせん状の菌を見つけられなかったのです。胃の中は生命にとっては最悪の環境だからですが、この有力な結論が数十年後、やっと変更されました。胃の中にらせん状の菌が存在したのです。

  

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