■  今後の課題



  現在では、検査・治療ともにほとんどの医療施設で、簡単に実施
  を初めてくれます。このように、検査に関しては、研究し尽くさ
  れた部分はありますが、保険が適用されない治療があるというのは、
  残念なことです。日本の医療保険は経済面で、やはり余裕がないの
  かなと、納得せざるを得ないところですが、これは早急に改善して
  ほしいですね。
  では、現代階でわかる範囲で、ピロリ菌の今後を考えてみましょう。

  治療をどのような場合に行うべきかは、2003年のガイドラインに
  よれば、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫に対して除菌治療
  が勧めらます。これをAランクとして、Bランクとしては、早期胃がん
  に対する内視鏡的胃粘膜切除後、萎縮性胃炎、胃過形成性ポリープ
  に除菌治療が望ましいとされますが、現時点の保険適用を考えると、
  胃潰瘍と十二指腸潰瘍に限定して行われています。
  すべての病気にこの除菌治療が適用されるといいですね。

  では、ピロリ菌は本当に人間に害を与えるものなのでしょうか?
  というのは、少なくともピロリ菌は、19世紀末に胃の中で見つかった
  ものだとしても、ほとんどは病気にはならないで、人間と共存して
  いたものだからです。普通、腸内細菌は、人の体の中で大事な役目が
  あるのです。ピロリ菌の人間への恩恵と言えば、今言われているのは、
  花粉症の人にピロリ菌が少ないということです。あるいは、有害な
  ピロリ菌と有益なピロリ菌があるのかもしれませんね。

  ところでピロリ菌は、抗生物質を用いることで進化していくものです。進
  化の後に、どんな形で人の体に害を及ぼすかもわからないことを考えると、
  できるだけ早く、ピロリ菌の性質など、解明をしていくことが急務だと
  思います。


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